車椅子コラムニスト伊是名夏子さんの乗車拒否問題、JR職員はバリアフリー法や障害者差別解消法に違反するか

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車椅子コラムニスト伊是名夏子さんの乗車拒否問題、JR職員はバリアフリー法や障害者差別解消法に違反するか
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車椅子ユーザー伊是名夏子さん「JRに乗車拒否された」

車椅子ユーザーのコラムニスト「伊是名夏子」さんが、旅行に行った際に、JRから乗車拒否されたと、その経過をブログにつづった。

しかし、前もって駅に告知していなかった点、結果的に運んでもらったのに感謝の一言もなかった点、メディアへ話を持っていく早さ、などが指摘され炎上。

ネットでは、一部でクレーマー扱いされるなど、批判や苦情が殺到した。

 

https://twitter.com/kotoRichanPPP/status/1378913309924069376

 

伊是名夏子さんの言うようにJR職員はバリアフリー法や障害者差別解消法に違反するか

記事の中で、伊是名夏子さんはJR職員の対応がバリアフリー法や障碍者差別解消法に違反すると主張。そうであろうか。

バリアフリー法は、正しくは「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」という法律です。

この法律に基づいて、政府では「移動等円滑化の促進に関する基本方針」を定め、1日平均の利用者数が3000人以上の鉄道駅について、スロープの設置など、バリアフリー化を求めています。

しかし、今回問題となったJR来宮駅は、1日平均の利用者数は1000人程度であり、3000人を超えていません。

そのため、ブログ内で職員さんが言っていたとおり、職員の対応は政府の基本方針に違反するものではありません。

また、障害者差別解消法(正しくは、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)に反するという話ですが、

たしかに、この法律で、事業者は、障害者の性別、年齢及び障害の状態に応じて、社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮をするように努めなければならないとしています(8条)。

ですが、これはネット上でも多くの方が言っているとおり、努力義務にすぎません。

努力義務とは、一応法律の文言では義務と定められていますが、違反したからといって罰則がない、ある種の指針のようなものです。

しかも、今回の事案では、職員が車椅子を昇降を手伝わなかったことが、この規定に違反しているかどうか自体、かなり怪しいといえます。

かえって障害者差別を助長するのでは?

たしかに、障がい者差別の問題を解決するには、たくさんの人を味方につける必要がある。

しかし、今回の伊是名夏子さんのようなやり方では、敵ばかり増え、かえって障害者差別を助長するような気がしてなりません。

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